デジタル時代に於けるレベルメーター(VUメーター)の使い方

 煌々と輝くレベルメーター。
 こちらはLEDですが、液晶やFL管の物も多く、古くはカーオーディオや"バブルコンポ"と呼ばれる大きなシステムコンポには必ずと言っていいほど付いていましたね。
 しかし現在ではあまり搭載機を見かけません。

レベルメーターとは?

 レベルメーターは"VUメーター"などとも呼ばれ、音の大きさを可視化する装置を指し、主にレコーディングや作曲シーンで使用することが多い物です。
 かつて"バブルコンポ"の時代はCDをカセットテープに録音することが多く、その際に音が歪んでしまわないようレベルを調整するために使用していましたが、最近ではCDをコピーすることがあってもデジタルデータですので音量も気にせずそのままコピーすることができますので、もはや飾りと言っていい状態となっているでしょう。
 このような状況ですので、現在レベルメーターやスペクトラムアナライザー(通称スペアナ)はソフトウェア化されたものや簡素な物が多くなっています。

レコーディング用途では必須!

 レコーディングの際はマイク感度をオートで調整する機能や、音源の音量を自動的に調整してくれる機能がある機材も多く存在しますが、やはりマニュアルで最適なレベルを追い込むと一番完成度が高まるでしょう。
 例えばDTM(PCで作曲することを指す)ではソフトウェア化されたレベルメーターやスペクトラムアナライザーを確認している方も多くいらっしゃると思いますし、アナログメディアをデジタルへ変換する際にも必ずと言っていいほどレベルの調節が必要となります。
レベルメーターが搭載されたSD-20M


 私がカセットテープやレコードのデジタル化に使用しているTASCAMのレコーダーにも、簡易的かつ反応速度が遅いながらもレベルメーターが搭載されています。
 
 
 
 
 

音楽鑑賞時の演出として

 アナログメディアが廃れた現在では、わざわざ別のメディアへ録音せずともデジタルデータをUSBメモリーやSDカードへコピーしてそのまま再生することができるため、レコーディング用途でレベルメーターを使用することが少ないと思います。
 しかし、再生時にレベルメーターが動いているのを見ると、視覚的に盛り上がるものです。特にユーロビートやテクノなど、にぎやかな音楽を再生する時は一つの演出として使えるでしょう。
 カセットデッキに搭載されているFL管のレベルメーターは、液晶に比べてきれいに見やすく表示されるため好きな人も多いかと思います。


 また、2021年12月現在5000円台で入手可能なLED式のレベルメーターDB DISPLAY MKⅡはRCAとXLRの出入力があり、手軽に使用できる他、反応速度が比較的速いため感度調整をしっかり合わせるとレコーディング用途にも使用できます。




 
 暗くした部屋でピカピカとインジケーターが点滅するオーディオ機器と一緒に賑やかな音楽を聴くのも良し、私のようにカセットテープの録音レベル調整に使用するのも良しです。
 どんな機材でも物は使いようですので色々と試してみるのもまたオーディオの醍醐味です。 

 最後までご覧いただきありがとうございました。是非他の記事もご覧ください。
 

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