AKAIの専売特許 スーパーGXヘッド

 

A&D GX-Z6100のメカ
今回は、カセット好きなら誰もが知っているであろう"スーパーGXヘッド"のお話です。

 

 

 

 

 

 そもそもヘッドって?

 磁気ヘッドは、テープに記録された磁気を読み取るまたは磁気を記録するために欠かせない部品で、VHSやカセットテープは直接メディアに触れる磁気ヘッドの他にCDやDVDの場合は光学式の非接触ヘッドが使用されています。
 カセットテープの磁気ヘッドは直接テープに触れる部分であることもあり、長い歴史の中で素材や構成などでいくつかの種類が生み出されてきています。
 

 カセットデッキにおけるヘッドの種類

  カセットデッキ用のヘッドとしては素材の面では、
 ・ラジカセなどに多く使用される"パーマロイ"
 ・非常にすり減りにくい"フェライト"
 ・フェライト程ではないがすり減りにくく音質の良い"アモルファス"
 などがあります。
 
  パーマロイは音質が悪いわけではないのですが、すり減りやすいことからノーマルテープ専用のラジカセに多く使われている背景があります。
  また、アモルファスはカセットデッキの中でも比較的後期に採用され始めたこともあり、新しめの高級機は大抵アモルファスヘッドを採用しています。
  そして今回のテーマであるスーパーGXヘッドはフェライトをベースとしています。

スーパーGXヘッドとは?

 スーパーGXヘッドは赤井電機が開発したヘッドです。
 もとより耐久性の高いフェライトをベースに独自の加工を施し強化ガラスでカバーしているため非常に摩耗に強く、さらにノイズが少なく周波数特性も広いことから解像感のあるキリッとした音質が人気のヘッドです。
 AKAIはA&Dになった後の機種にもこのスーパーGXヘッドを搭載し続け、AKAI製カセットデッキの代名詞になりました。
 このヘッドを搭載したデッキの多くが生産から30数年が経とうとしていますが、摩耗に非常に強いという宣伝通り、すり減ってダメになったというような話は聞きません。
 アモルファスヘッドも同様に摩耗に強いですが、初期の物はすり減ってしまったものもあるようです。
 今後、更に10年ほど経った時、スーパーGXヘッドは摩耗知らずで居られるのでしょうか?
 
 最後までご覧いただきありがとうございました。
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