カセットデッキのお手入れ(用具調達編) リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 12月 06, 2021 デッキはいつもきれいにしておきましょう手入れしないとどうなる? ピンチローラーやキャプスタンが汚れてしまうと、空回りしてテープの走行が安定しなくなったり、テープが脱線して最悪な状態になってしまう可能性があります。 一度クシャクシャになった部分は元には戻りません、それが貴重なメタルテープや新品のクロムテープ、大事な音源で発生してしまった時の絶望感は計り知れません。 また、ヘッドが汚れると音質の悪化に繋がります。 どうやって手入れするの? 基本的には綿棒に無水エタノールや専用の液剤をつけて汚れを拭き取りますが、ここで要注意なのがクリーニングカセットです。 特に乾式のクリーニングカセットはヘッドを削ってしまう可能性があるため、補修部品の入手が容易でない、替えのきかないデッキで使用することは避けておきましょう。 オススメはコレ!定番の液剤で、綿棒も30本付いてきます。ヨドバシカメラやサウンドハウスで入手可能。 次回はAT6037を使用してデッキのお手入れをしていこうと思います。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
AKAIの専売特許 スーパーGXヘッド 12月 03, 2021 A&D GX-Z6100のメカ 今回は、カセット好きなら誰もが知っているであろう"スーパーGXヘッド"のお話です。 そもそもヘッドって? 磁気ヘッドは、テープに記録された磁気を読み取るまたは磁気を記録するために欠かせない部品で、VHSやカセットテープは直接メディアに触れる磁気ヘッドの他にCDやDVDの場合は光学式の非接触ヘッドが使用されています。 カセットテープの磁気ヘッドは直接テープに触れる部分であることもあり、長い歴史の中で素材や構成などでいくつかの種類が生み出されてきています。 カセットデッキにおけるヘッドの種類 カセットデッキ用のヘッドとしては素材の面では、 ・ラジカセなどに多く使用される"パーマロイ" ・非常にすり減りにくい"フェライト" ・フェライト程ではないがすり減りにくく音質の良い"アモルファス" などがあります。 パーマロイは音質が悪いわけではないのですが、すり減りやすいことからノーマルテープ専用のラジカセに多く使われている背景があります。 また、アモルファスはカセットデッキの中でも比較的後期に採用され始めたこともあり、新しめの高級機は大抵アモルファスヘッドを採用しています。 そして今回のテーマであるスーパーGXヘッドはフェライトをベースとしています。 スーパーGXヘッドとは? スーパーGXヘッドは赤井電機が開発したヘッドです。 もとより耐久性の高いフェライトをベースに独自の加工を施し強化ガラスでカバーしているため非常に摩耗に強く、さらにノイズが少なく周波数特性も広いことから解像感のあるキリッとした音質が人気のヘッドです。 AKAIはA&Dになった後の機種にもこのスーパーGXヘッドを搭載し続け、AKAI製カセットデッキの代名詞になりました。 このヘッドを搭載したデッキの多くが生産から30数年が経とうとしていますが、摩耗に非常に強いという宣伝通り、すり減ってダメになったというような話は聞きません。 アモルファスヘッドも同様に摩耗に強いですが、初期の物はすり減ってしまったものもあるようです。 今後、更に10年ほど経った時、スーパーGXヘ... 続きを読む
デジタル時代に於けるレベルメーター(VUメーター)の使い方 12月 04, 2021 煌々と輝くレベルメーター。 こちらはLEDですが、液晶やFL管の物も多く、古くはカーオーディオや"バブルコンポ"と呼ばれる大きなシステムコンポには必ずと言っていいほど付いていましたね。 しかし現在ではあまり搭載機を見かけません。 レベルメーターとは? レベルメーターは"VUメーター"などとも呼ばれ、音の大きさを可視化する装置を指し、主にレコーディングや作曲シーンで使用することが多い物です。 かつて"バブルコンポ"の時代はCDをカセットテープに録音することが多く、その際に音が歪んでしまわないようレベルを調整するために使用していましたが、最近ではCDをコピーすることがあってもデジタルデータですので音量も気にせずそのままコピーすることができますので、もはや飾りと言っていい状態となっているでしょう。 このような状況ですので、現在レベルメーターやスペクトラムアナライザー(通称スペアナ)はソフトウェア化されたものや簡素な物が多くなっています。 レコーディング用途では必須! レコーディングの際はマイク感度をオートで調整する機能や、音源の音量を自動的に調整してくれる機能がある機材も多く存在しますが、やはりマニュアルで最適なレベルを追い込むと一番完成度が高まるでしょう。 例えばDTM(PCで作曲することを指す)ではソフトウェア化されたレベルメーターやスペクトラムアナライザーを確認している方も多くいらっしゃると思いますし、アナログメディアをデジタルへ変換する際にも必ずと言っていいほどレベルの調節が必要となります。 レベルメーターが搭載されたSD-20M 私がカセットテープやレコードのデジタル化に使用しているTASCAMのレコーダーにも、簡易的かつ反応速度が遅いながらもレベルメーターが搭載されています。 音楽鑑賞時の演出として アナログメディアが廃れた現在では、わざわざ別のメディアへ録音せずともデジタルデータをUSBメモリーやSDカードへコピーしてそのまま再生することができるため、レコーディング用途でレベルメーターを使用することが少ないと思います。 しかし、再生時にレベルメーターが動いているのを見ると、視覚的に盛り上がるものです。特にユーロビートやテクノなど、にぎやかな音楽を再生する... 続きを読む
カセットデッキのお手入れ(実践編) 12月 14, 2021 まずは状態を確認しましょう ヘッドにかなり赤茶色の跡が付いており、ピンチローラーにも若干色がついています。 これはおそらくテープから出た磁性体の粉でしょう、前回の掃除から24時間程走行させているのでかなり付着しています。 ・ヘッドの清掃 前回紹介した液剤です。 ヘッドの清掃には1番の赤い液剤を使用します。 綿棒に液剤を染み込ませて、優しくヘッドを拭き取りましょう。 隙間に入り込んだ粉はなかなか取れないので、仕上げに搔き出すように拭き取るとキレイになります。 同じ要領でキャプスタンも一緒に拭きます。 こちらはデッキを再生状態にしつつ行うのがオススメですが、キャプスタンとローラーに綿が巻き込まれることが有るので注意します。 ・ローラーの清掃 今度は2番の緑色の液剤を綿棒に染み込ませ、デッキを再生状態にしつつローラーに綿棒を優しく当てます。 これもキャプスタンとローラーに綿が巻き込まれないように注意して行います。 仕上げに乾いた綿棒を軽く当てると早く乾きます。 磁性体の赤茶色の粉がびっしり付きます・・・ 手入れ後の状態 ローラーは黒くなり、ヘッドは銀一色でピカピカになりました。 このようなメンテナンスは定期的に行わないと音質の悪化やテープの事故を誘発する可能性があるため、月に1度は行いましょう。 おまけ ・外装の清掃 年季の入った機種が大半をしめるカセットデッキは、外装が汚れていることがかなりあります。 一見そこまで汚れていないように見えても、いざ無水エタノールで拭いてみると輝きが失われていたことが分かったりします。(材質によっては無水エタノールが適さない場合もある) 細かい部分は無水エタノールを染み込ませた綿棒で、それ以外の場所は布に無水エタノールを染み込ませて清掃しました。仕上げにホコリを吹き飛ばすためにブロワーを吹くと隙間のホコリも取れるので非常におすすめです。 なんとなく白っぽく曇っていた外装も、黒光りするようになりました。 写真自体も暗くなってますが... 続きを読む
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